くふうハヤテが球団初のサヨナラ勝ち…最終回に3点差逆転…サヨナラ打の福田秀平「仲間がつないでくれて期待に応えられた」
◇ウエスタン・リーグ くふうハヤテ5×―4阪神(19日・ちゅ~るスタジアム清水) 新規参入のくふうハヤテは、本拠地で阪神に球団史上初のサヨナラ勝ちを飾った。4―4の9回無死満塁で前ロッテの福田秀平内野手(35)が、左中間へサヨナラ安打を放った。最終回に3点差をひっくり返す逆転勝利だった。 *** ■7戦ぶり出場でも サヨナラ勝利に、ネット裏の福田コールの声が最高潮に達した。9回、1―4から同点として、なおも無死満塁。「何とか(最低でも犠飛を狙って)外野に飛ばそう」と福田が放った執念の一打は左中間を破った。ベンチから飛び出してきたナインからウォーターシャワーを浴び、歓喜の瞬間を迎えた。「仲間がつないでくれた場面、期待に応えることができた」と安どの表情を浮かべた。 ■元DeNA倉本が同点打 元DeNAの倉本寿彦内野手(33)とのNPBの1軍舞台を経験したベテランコンビが勝利を引き寄せた。0―4の8回1死二、三塁、代打として打席に入った福田。体調不良により7試合ぶりの出場だったが35歳の意地を見せ、左前に適時打を放ち、最終回の猛攻へと勢いづけた。9回、2―4となった無死満塁では、代打・倉本が昨年のWBC代表・湯浅京己投手の初球を右前に弾き返し同点とした。倉本は「(福田とは)僕たちが中心になってチームを引っ張っていけたらいい、とよく会話する仲」と話し、胸を張った。 本拠地での阪神3連戦の初戦を劇的勝利で飾った。3連勝なら単独最下位から5位に浮上する。経験豊富な福田は冷静に「そういうことは意識しすぎず、まず一つ一つ、全力プレーで頑張っていきたい」と気を引き締め直した。 (伊藤 明日香)
報知新聞社