サッカー日本代表の2年後はどうなってる? 識者5人が考えた2026年W杯メンバー
【鎌田、冨安が構える迫力ある前線はどうか】 杉山茂樹(スポーツライター) FW/冨安健洋(荒木遼太郎) MF/三笘薫(平河悠)、鎌田大地(鈴木優磨)、久保建英(坂元達裕) MF/藤田譲瑠チマ、(守田英正)、遠藤航 DF/伊藤洋輝、高井幸大、板倉滉、菅原由勢 GK/小久保玲央ブライアン 日本で最も総合的な能力が高い選手=冨安健洋を、ストッパーで使うのはもったいない。ここでは思いきって1トップで起用したい。1トップに特別感のない選手を置くチームにW杯で上位に行く可能性を感じないからだ。 冨安はまだ底が割れていない未知なる選手。アーセナルでは左サイドバック(SB)を務めるが、どのエリアでもこなせそうな、癖のない動きが魅力。ポストプレーさえもできそうで、その多機能性はもっと追求されるべきである。 もうひとり懸けてみたい選手は、五輪チーム(U-23日本代表)のキャプテン、藤田譲瑠チマ。まだ少々、甘いプレーが目立つが筋はいい。中盤を彼に仕切らせてみたい。そのほか、五輪チームからこのなかに加えたい選手は高井幸大、小久保玲央ブライアン、そして平河悠、荒木遼太郎の5人。高井、小久保はスタメンで使いたい。巧緻性の高い小兵、平河や荒木は外国人が嫌がるタイプ。価値は高まる。 独断で抜擢したいのは鈴木優磨と坂元達裕だ。鈴木はJリーグでプレーする日本人選手のなかでは別格の域にある。パッと見、オラオラ系だが、技術的に多彩で、多機能的かつ今日的だ。五輪のオーバーエイジにも加えたいほど。坂元は今季後半、ケガで休養を余儀なくされたが、それまでのプレーぶりはまさに代表に選びたくなる出来だった。フェイントのキレ、逆を取るアクションは三笘級だ。 森保一監督が最近1トップ下、あるいはインサイドハーフで使う回数が増えた久保建英は、右ウイングで使いたい。一方、1トップ下には鎌田大地を据える。鎌田、冨安が前で構える前線はこれまでにない迫力だ。森保監督は絶対にやらないと思うけれど。