サッカー日本代表の2年後はどうなってる? 識者5人が考えた2026年W杯メンバー
【パリ五輪世代の突き上げで期待の選手は?】 原山裕平(サッカーライター) FW/上田綺世(小川航基) MF/三笘薫、久保建英(鈴木唯人)、伊東純也 MF/遠藤航、藤田譲瑠チマ(守田英正) DF/伊藤洋輝、冨安健洋、板倉滉、菅原由勢(関根大輝) GK/鈴木彩艶(小久保玲央ブライアン) 監督が同じである以上は、2年後のワールドカップも、前回大会からメンバーが大きく変わることはないだろう。カタールの地で悔しさを味わった選手たちが4年分の成長を手にして臨むことを考えれば、ベスト8超えも十分に期待できる。 一方で、競争意識や年齢バランスも考慮すれば、下からの突き上げが求められる。その役割を担うのは、当然パリ五輪世代の選手たちだ。 絶対的な存在が不在のGKは、すでにアジアカップでレギュラーを張った鈴木彩艶に加え、先のU-23アジアカップで躍動した小久保玲央ブライアンのふたりに対する期待値が高まっている。一方で、フィールドプレーヤーに関しては、既存の序列を覆せそうな選手は見当たらない。 可能性があるのは藤田譲瑠チマだろう。U-23アジアカップでは大黒柱として君臨したボランチは、鋭い縦パスやボールを失わないキープ力が光り、頭ひとつ抜けた存在だった。縦に速い攻撃を標榜するA代表の戦術への親和性も高いと考えられる。現在はベルギーでプレーするものの、クラブのランクアップを実現できれば、中盤のポジション争いに加わってくる可能性は高い。 もうひとり挙げるとすれば、鈴木唯人になる。今季、デンマークでセンセーショナルな活躍を見せたアタッカーは、1トップの軸が不在のなか、得点が奪えるトップ下として日本代表に新風を吹き込む可能性がある。今回の代表活動で存在感を放つことはもちろん、こちらもクラブシーンでもうワンランク上のレベルにたどり着くことが求められる。 関根大輝にも期待したい。柏レイソルで台頭する右サイドバックは身長187cmの高さが魅力。U-23日本代表に次いで、A代表でもポジションを確保すれば、世界にも誇れる超高層4バックが形成されることになる。