子どもの英検取得「だらだら後回し」は危険な背景 推薦や一般入試でも重視される英検の攻略法
実際、総合型選抜を受けた受験生の中には、英語力を示す資格が不十分で、1次試験の書類選考の段階で落とされてしまう生徒もいます。 「英検準1級は必須レベルで、もし英検2級までしか取れていなかったら、合格率が極端に下がる」という大学もあります。 また、大学の一般入試においても「英検準1級取得なら、英語は満点とみなす」としている、大学も増えています。 ここ数年で英検は、取っておいたら便利なものから、取っておかないと不安なものになってきており、英検をどのぐらいの時間をかけて攻略するのかが、カギになってきています。
■とりあえず後のタイミングで受験は危険 英検は年に3回も実施されるため、多くの子どもたちは「とりあえず次回の受験のタイミングでいいかな」「今はまだ、準備不足だし」と考えてしまいがちです。 そうやって後回しにすると、その次のタイミングでもまた同じように、「まだ時期じゃない」と考えてしまいます。 もちろん、事前に徹底して準備をすることは大切です。同時に、期限を切って、きちんと「期限以内に終わらせる」ことを意識して勉強するのも重要なのです。
英検のような資格試験は、長距離マラソンのように勉強するのではなく、短期間で一気に勉強したほうが、合格率が高まります。 実際、われわれは何百人も英検の取得を手伝ってきましたが、10日間本気で勉強して英検合格を勝ち取る生徒が多いです。だらだらと半年近く勉強するのではなく、「1週間でなんとかしよう」でもなく、10日間本気で英検と向き合うと、合格率が一気に跳ね上がるのです。 この、「短期間で一気に結果を出す」という考え方は、偏差値35から1年で東大合格を目指す漫画『ドラゴン桜』と通じる部分が多いです。『ドラゴン桜』の1巻では、こんなシーンがあります。
※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください 「たった1年、死ぬ気で頭に詰め込むくらい、大したことないじゃない」 桜木先生はそのように言ったわけですが、裏を返せば「無理をするなら、短期間で集中的に」ということだと思います。 ■一気に集中したほうがいいことは沢山ある 一気にガッと集中してやるほうがいいことは、人生にはたくさんあります。受験勉強もそうですし、英検もそのひとつだと思います。
ぜひ多くの子どもたちやその親御さんが、この記事を読んで「私も、英検を受験してみようかな」「子どもに受験させようかな」と考え、実際にチャレンジすることを願っています。
孫 辰洋 :リザプロ代表取締役/西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当