中2がプログラミング、高1がDJ 3ヶ月かけて開発した“新感覚”卓球講習会に五十嵐史弥も驚き
経験者も満足できる工夫
もちろん、講習会には、“五十嵐選手と少しでも打って上達したい”卓球部の中学生たちも参加している。 そこで、講習台を2台に分け、1台は西東輝監督(金沢ポート)が初心者向けにラケットの握り方から教え、もう1台は五十嵐選手が経験者の子どもたちを相手に、サービスチャレンジや技術指導を行うことで、幅広い卓球レベルの子どもたちが満足できる構成にしていた。 2部のトークコーナーでは、参加者からの「コツコツ努力するのに工夫したことはありますか」という質問に五十嵐選手は「1日の終わりに今日の反省と明日やることをノートに書いておくと、次の日スムーズに始められる。卓球に限らず、勉強など自分で頑張ってることにも当てはまると思います」と答え、会場の大人も子どもも真剣な表情で聞き入っていた。
3ヶ月以上かけて開発した卓球ゲーム
五十嵐史弥選手も「音楽があることで、卓球をやったことない子、僕を知らない子もとても楽しそうだったのが印象的でした」と、振り返る。 手軽に楽しめ、かつ奥が深い卓球は、子どもたちの根源的な“楽しい”を引き出すのに適したスポーツである。 今回、ひとつの講習会のために、子どもたちと共に作った卓球ゲーム、その開発期間は3ヶ月以上。まだ改良は続く。 プロ卓球チームと地域の“卓球活用方法”は、その熱意と問いの数だけ存在することを改めて実感した。
槌谷昭人(ラリーズ メディア事業本部長 兼 金沢ポート取締役)