離れて暮らす孫に「5万円のお盆玉」をあげようと思います。奮発しすぎでしょうか?
「お年玉」ならぬ「お盆玉」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。その名の通り、お盆に渡すお小遣いのことで、親戚などが集まった際にやりとりされるケースが多いようです。 お正月に渡すお年玉に比べて、お盆玉については「そのような風習があることも知らない」という人もいるくらいなので、金額相場についても悩まれることが多いでしょう。 本記事では「お盆玉」とは誰が誰に、どのような目的で渡すものなのかを、金額相場とともにご紹介します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
「お盆玉」とは? 誰が誰にあげるケースが多いのか?
株式会社マルアイが実施した「2023年お盆玉に関する実態調査」によると「お盆玉」の存在を知っている人の割合は約3割であり、そのうち「お盆玉をあげる予定がある」と答えた人が2割以上を占めていました。 お盆玉とは、お正月に渡す「お年玉」になぞって名付けられた造語であり、お盆に渡すお小遣いのことをいいます。「誰が誰にあげるもの」という決まりはありませんが、調査の結果によるとあげる相手として最も多かったのが「親戚の子ども」で、次いで「自分の子ども」「孫」となっています。 基本的には大人から子どもにあげることが多いようですが、中には親や祖父母・兄弟姉妹などにお盆玉をあげる人もいるということです。
「お盆玉」の金額相場はいくらぐらい?
同調査によれば、お盆玉の金額については、あげる相手にかかわらず「1000円~4000円台」が最も多いようです。 今回の事例では「孫」にお盆玉をあげるということなので、孫(ひ孫)に対するお盆玉の金額について、割合を表1にまとめました。 表1
※株式会社マルアイ「2023年お盆玉に関する実態調査と夏休みの動向調査」を基に筆者作成 お盆玉として5万円以上をあげる人の割合は2割以下と少ないようですが、今回の事例のように「離れて暮らしていてたまにしか会えない」という状況を考えると、奮発したくなる気持ちも分かるかもしれません。
「お盆玉」をあげる目的とは?
お盆玉は、久しぶりに会った孫や親戚を喜ばせたいという気持ちで渡す人が多いようです。必ずあげなければならないものでもなく、金額に決まりもありません。 中には「お正月に会えなかったので、お年玉の代わりにお盆玉をあげる」という人もいるかもしれません。そう考えると、小学生に対して「5万円」のお盆玉をあげても「あげすぎ」ということはないでしょう。 もし、お正月にもお年玉として同じく5万円をあげているのであれば、お盆にも5万円をあげるのは「あげすぎ」になるかもしれません。いずれにしろ、各家庭の考え方によるものなので、相場を踏まえたうえでどうすべきか検討するとよいでしょう。