時給3000円の「派遣社員」です。収入に不満があるわけではないですが、保証のある「正社員」のほうが得でしょうか?
「自分に合った働き方って何だろう?」と悩んだ経験がある方は多いのではないかと思います。正社員・派遣社員・アルバイトなどさまざまな選択肢がありますが、それぞれに特徴が異なるため、人によって「どれがよいか」は変わります。 この記事では、時給3000円の派遣社員の場合、正社員とどちらのほうがよいのかについて考えていきますのでぜひ参考にしてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
時給3000円は正社員と比較して高い?
厚生労働省が発表する「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、令和5年における正社員の平均賃金は、33万6300円です。1日8時間、月22日働いたと仮定した場合、時給換算すると約1911円となります。 時給3000円の派遣社員であれば、同じ時間働くと52万8000円となるため、単純計算で考えると正社員よりも収入が高くなると考えられます。実際には、派遣社員の時給には正社員にとっての賞与分が含まれているケースもあり、総合的な収入額の比較はさまざまな要因を考慮に入れる必要があります。
正社員のメリット・デメリット
正社員とは、企業に直接雇用され、期間に定めがない契約形態です。正社員のメリット・デメリットをまとめた結果は表1の通りです。 表1
※筆者作成 正社員はほとんどが長期雇用を前提として採用されているため、安定した給料を得られることが特徴です。派遣の場合は契約期間が定められていることが多いため、会社の経営状況が悪くなってくると更新のタイミングで契約を切られてしまう可能性もあります。 一方で正社員の場合は派遣社員と比較するとそのリスクは低いため、安心して働ける点は大きなメリットといえるでしょう。 ただし、正社員は責任のある仕事を任されたり、仕事が終わらなければ残業しなければならなかったりするなど、身体的・精神的に疲れやすいという側面もあります。そのため、プレッシャーを感じやすい方や、仕事よりもプライベートを重視したい方にはストレスと感じるかもしれません。