時給3000円の「派遣社員」です。収入に不満があるわけではないですが、保証のある「正社員」のほうが得でしょうか?
派遣社員のメリット・デメリット
派遣社員とは、派遣元企業と労働契約を結び、派遣された先で働く契約形態を指します。派遣社員のメリット・デメリットをまとめた結果は表2の通りです。 表2
※筆者作成 正社員は入社してから配属先が決まるケースが多く、さらにいろいろな部署に配置転換されるケースも多いため、働きながらスキルをつけていく傾向があります。一方で、派遣社員はスキルに合わせて配属先が決まるケースが多いため、自分のスキルを生かして働けます。 また、派遣社員は残業や休日出勤などが少ない傾向にあり、労働時間が基本的に決まっているため、自分の時間が確保しやすい点も魅力のひとつです。仕事の後に習い事や趣味、人付き合いなどに時間を使えるでしょう。 一方で、有期雇用の場合、契約更新時に仕事を失うリスクや、時給なため病気やけがなどで働けないときは収入が落ちてしまうなど、金銭的なデメリットが多くあるため、お金の面を優先的に考える方には向かないかもしれません。
正社員と派遣社員のどちらがよい?
正社員・派遣社員それぞれに向いている人の特徴は以下の通りです。 【正社員に向いている人の特徴】 ●安定した収入を得たい人 ●ひとつの会社に長く勤めたい人 ●スキル・キャリアアップを優先したい人 【派遣社員に向いている人の特徴】 ●プライベートの時間を大事にしたい人 ●さまざまな職場で経験を積みたい人 ●今の自分のスキルを生かして働きたい人 正社員・派遣社員それぞれにメリット・デメリットがあるため、それぞれを比較して自分に合ったほうを選択しましょう。
正社員と派遣社員のどちらがよいかは考え方による
正社員と派遣社員のどちらがよいかは、その人が仕事に対してどのように考えているかで変わってくると考えられます。正社員・派遣社員それぞれのメリット・デメリットを考慮し、自分の考え方の場合はどちらがよいのかを考えるとよいでしょう。 また、時給3000円の場合は平均的な正社員よりも時給換算すると高い収入を得ていると考えられるため、その点も考慮して選ぶとよいかもしれません。 出典 厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査結果の概況 結果の概要(6)雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部