新型「フリード」は静粛性・動力性能・燃費のバランスが良くてクラス以上の乗り味です!
人気はトップグレードのハイブリッド「エアーEX」
3代目となる新型フリードが登場した。スタイリングを見ていただくとわかるように先代のイメージを踏襲したガチガチのキープコンセプトだ。 【詳しく画像を見る】e:HEV CROSSTARとe:HEV AIR それはよく理解できる。先代は2016年に発売されフルモデルチェンジの直前まで販売ランキングトップ10の常連だったからだ。 とっても売れていてユーザーニーズが高いコンパクトミニバンだから、あえて変化させないという道を選んだわけ。ホンダは売れている車種でも世代が変わるとコンセプトが劇的に変わることもあるが、国内4輪事業ではステップワゴンとフリードは“柱”になる車種だけに冒険をできない。 先にフルモデルチェンジしたステップワゴンも同様だったから、この方向性に驚きはなかった。
基本スタイルはキープだが、新型の注目車種は新たに別シリーズとして独立したクロスターの存在だ。 アウトドアレジャーを楽しむファミリーの増加に合わせた、アウトドアに似合うクロスオーバーテイストにエクステリアに仕上げている。 ブラックのフェンダーガードや大きなグリルを持つフロントバンパーなどが標準仕様のエアーとは大きく違う点で、リヤもバンパーの両端をブラックに仕上げることで大幅にイメージを変化させている。 搭載エンジンは1.5L直4ハイブリッドのe:HEVと1.5L直4ガソリンの2タイプを用意している。 先代のハイブリッドは変速機内にモーターを組み込んだ特殊な仕様だったが、新型はホンダ車に水平展開しているe:HEVというのがパワーユニットの大きな変更点だ。 e:HEVは静粛性と動力性能、燃費性能のバランスが非常にいいのが特徴で、クラス以上の乗り味を提供する。 快適にドライブを楽しみたいというファミリー層にぴったりのコンパクトミニバンがフリードだ。
丸山誠(モータージャーナリスト)