八村塁、『協会批判』めぐり渡辺事務総長は「彼に負担かけた」 パリオリンピック強化試合で「希望的な観測していた」
日本バスケットボール協会の渡辺信治事務総長(59)が20日、宇都宮市内で取材に応じ、NBAレーカーズの八村塁が日本協会や日本代表のあり方などに苦言を呈したことについて「非常に重く受け止めている」と話した。その上で、今夏のパリ五輪に向けた強化試合出場や練習参加をめぐって「はっきり言うとわれわれ日本協会の中でミスコミュニケーションがあったり、そういったところで彼(八村)に負担をかけてしまったところがところがあると考えている」と明かした。 ミスコミュニケーションの1つがあったとされるのは、7月の強化試合の前後。日本協会は八村側から日本代表合流前に「コンディショニングの調整が必要であるので、7月の日本代表戦には出場できない」と聞いていた。一方で協会側の見解として、渡辺事務総長は「現場の方としては日本に来てから彼のコンディショニングについてもう1回話して、もし可能だったら出ていただけるんじゃないかなと、希望的な観測をしていた」と話し、結果的に八村の欠場が当日発表になったと説明した。 八村は13日のグリズリーズ戦後の記者会見で「日本代表のやり方というか、あまり僕としてはうれしくないところがある」と発言。日本協会に「お金の目的があるような気がする」と指摘したほか、トム・ホーバス監督の続投が決まった男子代表の指導陣の体制について「日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、プロとしてもコーチをやっていたことがある、そういう人がコーチになってほしかった」と口にした。
中日スポーツ