特産の山芋「横輪いも」収穫期 生産者ら伊勢市長にアピール 三重
【伊勢】三重県伊勢市横輪町特産のヤマイモ「横輪いも」が収穫期を迎え、地元の生産者団体がこのほど、伊勢市役所で鈴木健一市長に生産状況を報告した。 横輪いもは、粘りが強く、濃厚な風味と甘みが特徴。約10年前から地元の生産団体「横輪町活性化委員会」が、県や市などと共同で品質向上、生産拡大に取り組んでいる。現在は、19軒の農家が、横輪町や円座町の約4千平方メートルで栽培。収穫作業は今月初旬に始まり、12月まで続くという。今年は夏の猛暑などの影響で、例年に比べイモはやや小ぶりというものの、平年並みの3・6トンの出荷を見込んでいる。 同委員会の上田和夫会長(72)らが、初物の横輪いもを持参し、鈴木市長に報告。生産性の向上や販路拡大に向け、農林水産省の地理的表示(GI)保護制度への登録を目指しているという。「長年、地域で受け継がれてきた自慢のイモ。生産体制を整え、伊勢の特産として守っていきたい。生産量を増やし、県外にも販路を広めたい」と話した。 16、17日、イオン伊勢店と明和店で「横輪いも初荷市」として今季の販売を開始。同町の産直所「郷の恵・風輪」でも販売を始め、順次県内のイオン各店で取り扱う。