地場産食材でイタリアン 斉昭「食菜録」コースも 大洗町観光センター刷新 茨城
2022年から休館していた茨城県大洗町磯浜町の町観光情報センターが、県産食材の和風イタリアンも楽しめる「町観光情報センターANNEX(アネックス) いづみ茶寮」としてリニューアルオープンした。2階建ての和風な外観を生かしつつ、徳川斉昭が編んだ料理書「食菜録」のレシピを、地場産食材で現代風にアレンジしたコースを提供する。 旧センターの機能は、20年に大洗駅隣にオープンした「うみまちテラス」(同町桜道)に移転。これに伴い、施設は休館していた。施設は町が所有し、大洗観光協会が指定管理者を担う。 休館していた施設について、同県水戸市で飲食店を展開するアートコミュニケートが改修と運営に乗り出し、観光情報に加え、同市の老舗「割烹(かっぽう)いづみ」が監修する和風イタリアンを提供する店として一新した。 1階は太平洋を望むテラス席を新設したほか、土産品の販売や観光パンフレットを置く。2階は食事利用専用で36席を設けた。 店内は木材を多用して温かみある内装に仕上げた。大洗産の新鮮な海の幸をはじめ地元の食材を生かし、食菜録を基本にした創作料理をコースで提供する。 五町香世子店長は「うみまちテラスの『別館』として連携していきたい」と話している。 午前11時~午後9時、水曜休。駐車場は約30台。同店(電)029(229)1900。
茨城新聞社