経団連次期会長に日本生命の筒井義信会長 金融機関から初めて
経団連は来年5月末で任期満了を迎える十倉雅和会長(74)=住友化学会長=の後任に、日本生命保険の筒井義信会長(70)を起用する人事を固めた。任期は2期4年。経団連会長には製造業出身者が就く慣例があり、金融機関からの選出は初めてとなる。 筒井氏は京大経済学部卒。1977年に日本生命に入り、取締役などを経て2011年に社長に就任。18年に会長に就いた。経団連では23年から副会長を務める。 十倉氏は21年6月の会長就任当初から、「社会性の視座」を標榜(ひょうぼう)。経済界や産業界の利益を代表するだけでなく、行き過ぎた株主資本主義の是正や、「分厚い中間層」の形成に資する活動を重視してきた。後任の人選については「もう製造業にこだわる時代ではない。いろんな業界から適正な人を選びたい」との考えを示していた。
朝日新聞社