【速報】教師「花丸頼まれた」 児童は否定 いじめを受けていた児童のノートに花丸をつけるなどしていた問題で奈良市が調査報告書を公表
奈良市の小学校でいじめを受けていた小学生が「自分なんていなければよかった」などと綴ったノートに、当時の担任教師が”花マル”に加え「You can do it!!」と書いて返してきた問題で、市教育委員会が調査報告書を公表しました。報告書では、「いじめられた児童や保護者に徹底的に寄り添うという姿勢が欠けていたため、多大な精神的な苦痛を与える結果となったと反省している」としています。 報告書によりますと、市教委は去年2月に女子児童が同じクラスの児童に足を蹴られ、全治1週間のけがをしたほか、「鉛筆で背中を突く」「すれ違うときにぶつかる」「家族のことでいやな思いをするようなことを言う」など計12件について事実認定をし、いじめに該当するとしました。 また、教師が花マルを付けた理由について「児童から花丸を付けてほしいと頼まれ、一度は断ったが、心配していることを伝え、花丸をつけ、励ましの意味を込めて『You can do it!!』と記載した」と説明しているとしています。児童は花マルを付けて欲しいと頼んだことを否定していて、報告書でも「児童が自ら進んで申し出をするとは考えがたい」、「不適切だったことは明らか」と指摘しています。 奈良市教育委員会は午後2時から会見を開き、担当者は「児童生徒や保護者の思いに寄り添うことができるよう、1人1人の教員の資質向上に努めるとともに、学校が組織として一体でいじめに対応できるよう努めていく」と話しました。