日銀11月の企業物価指数は前年同月比3.7%上昇 コメ高騰の影響続くも価格上昇ペースは鈍化
日本銀行が発表した、企業間で取引される物価の変動を示す11月の企業物価指数は124.3となり、過去最高を更新しました。前の年の同じ月と比べ+3.7%と、2023年7月以来の高い伸び率です。前月比の伸び率は+0.3%となっています。 日銀によりますと、政府の「酷暑乗り切り緊急支援」が縮小した影響による事業用電力や都市ガスの価格上昇や、玄米の調達競争、輸送費、人件費などのコストを価格に転嫁する動きなどが指数を押し上げました。 ただ、企業間で取引されるコメの価格については、上昇ペースは鈍化していて、日銀は「旧米から新米への切り替えの影響は、おおむねなくなった」と分析しています。 また、鍋物需要の高まりなど、季節性の要因で牛肉が値上がりし、秋ザケの水揚げ不振の影響で、イクラなども値上がりしているということです。 一方、日銀は、企業が上昇したコストを価格に転嫁する動きは、11月も引き続き広がっていると指摘しています。