ブリンケン米国務長官がキーウ訪問 兵器供給の遅れ認め、継続支援を約束
ブリンケン米国務長官は5月14日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に到着した。米議会が先月、ウクライナ支援法案を可決して以降、米政府高官がウクライナを訪問するのは初めて。ブリンケン氏は現地大学での演説で、米国の兵器供給の遅れによりウクライナがロシアの攻撃に対してより脆弱になったことを認めた一方、「ウクライナの安全保障、主権、自らの道を選択する能力が保証されるまで」米国は支援すると述べた。 ブリンケン米国務長官は14日、ウクライナの首都キーウを訪問。米議会が4月、ウクライナ支援法案を可決して以降、米政府高官がウクライナを訪問するのは初めて。 ブリンケン氏は米国の兵器供給の遅れによりウクライナがロシアの攻撃に対し脆弱になったことを認めた一方、揺るぎない支援を約束。 ブリンケン米国務長官 「われわれは、今が困難な時期であることを承知している。だが、近いうちに支援が届くことも分かっている。一部はすでに到着しており、さらに多くの支援が届く予定だ。ロシアの侵略に対して真の違いをもたらすだろう」 米国の軍事援助は共和党の反対で滞っていたが、4月にようやく採決が認められ、両党の支持を得て可決された。 「ウクライナは米国に深く感謝している」 ゼレンスキー氏は、超党派の支援に感謝を示しつつ、ロシアがウクライナ東部で新たな攻撃を仕掛けており、さらなる支援を要請した。 ウクライナのゼレンスキー大統領 「まず、支援パッケージの決定が非常に重要だった。我々にとり、できるだけ早い支援が非常に重要だ。次に、現時点で最も手薄なのが防空システムだ。最大の問題だと考えている。北東部ハリコフ向けにパトリオット砲台2基が必要だ。民間人も兵士も、誰もがロシアのミサイル攻撃を受けている」