パーフェクトリレーの舞台裏!山井&岩瀬の2007年日本シリーズを中日OB川上憲伸が回想!ベンチ裏は火事場だった?緊迫のシーンとは
11月9日、元中日ドラゴンズ投手の川上憲伸さんが、CBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演しました。2007年の日本シリーズ、ドラゴンズ対ファイターズ戦における山井大介投手と岩瀬仁紀投手のパーフェクトリレーの舞台裏を語ります。 【動画】ビシエド9年間ありがとう!空港でのお見送りインタビューはこちら【0分26秒~】
初戦で負け投手
何度も日本シリーズを経験している川上さん。2007年の日本シリーズでは、山井・岩瀬のパーフェクトゲームでフィナーレ。4勝1敗で中日は北海道日本ハムファイターズを倒して日本一になりました。 この日本シリーズ、川上さんは開幕戦で先発でした。フェルナンド・セギノール選手にスリーランを打たれましたが、実はそこから日本ハムをパーフェクトに抑えています。結果は1対3で中日が敗れています。 当時の若狭が、優勝特番で「5試合振り返って、どのゲームが印象的だったか?」を当時キャッチャーだった谷繁元信さんに尋ねると「初戦」だと答えたそうです。 若狭「私、忘れもしません。『憲伸が負けはしたが、日本ハム打線に対してパーフェクトピッチングをしてくれたおかげで、この5戦に繋がっている』と言っていました」
試合前ミーティング
通常、試合前のミーティングには、前日に先発で投げたピッチャーは参加しないそうです。 しかし日本シリーズでは相手の状況を伝える必要があり、第2戦の試合前には川上さんもミーティングに出たそうです。 川上「初回に3失点喰らいましたけど、その後、この攻めで成功したので、こっち系の攻めでいいと思います。案外打たれないんじゃないかなと思いますって伝えてたのを覚えてる」 当時の日本ハムにはダルビッシュ有投手もいて、どれくらい点が取れるかは未知数。 川上「相手ピッチャーもいいんだけど、最少得点だけでも十分やっていけるような気がするって伝えましたね」 札幌ラウンドは1勝1敗で終わりましたが、名古屋に戻って3連勝で優勝を決めました。
先発予定投手の気持ち
優勝を決めた第5戦は山井・岩瀬のパーフェクトリレーの試合。実は川上さんは第6戦の先発予定だったそうです。 その時、川上さんはナゴヤドームで、翌日行われるかもしれない第6戦の札幌遠征のための荷造りをしていたとか。何しろ先発予定で気が抜けません。 川上「アンダーシャツをくるくる丸めて、スーツケースに詰めて。でも優勝したら胴上げもあるし。アンダーシャツをここで使うか?ビールかけ?何?ここで使う?シャカシャカ使う?ちょー待てーとか悩みながらくるくる巻いてた記憶があるね」 当時の悩ましい思いを振り返る川上さん。