「わざと失敗して信憑性を持たせ、次は必ず(利益を)出す。それで踊らされて…」SNS投資詐欺の被害男性が語る事件の経緯
■アプリ画面上では資産が増加救世主的な存在に アプリの画面上では、月に11%という高い利率で資産が増加。 SNS上では、自分と同じように多くの人が「利益が出ている」という投稿をしていたため、疑うことはありませんでした。 被害者Aさん 「わざと失敗したような形で信憑性を持たせる。この1回のトレードは少額の損失を出しました。でも次は必ずワーッと出すんですよね。それでみんなおどらされて信用しきってという感じですね。まあほぼほぼみんな洗脳されて崇拝してるような状態だったので」 記者「一種の宗教のような?」 被害者Aさん 「ですね。自分たちの資産を増やしてくれる救世主的な扱いに近かったですね」 ■ある朝、事態は一変。投資口座の残高が「0」に しかし、8月6日の朝、事態は一変します。 被害者Bさん 「起きたばかりだったから、なんだかわからなくて、よく見たら全部自分の残高がゼロになってた」 口座から残高が消えたのは、Bさんだけではありませんでした。 Aさんはもちろん、コピートレードに参加していた多くの人の残高が消え、SNS上では、驚きと落胆の投稿が相次ぎました。 被害者Aさん 「自分の分はいいんですけど他人の大事なお金まで紹介したことによってっていうのが…なんとお詫びしたらいいかというところが大きかったですね」 ■”投資家”から謝罪文被害は判明分だけで”370人” ”9億円” 2人が連絡を取ると、投資家のアカウントから謝罪の文が送られてきたといいます。 送られた謝罪文「今回はまことに申し訳ございません。…少しだけ時間をください」 これを最後に連絡が取れなくなったため、2人は警察に被害届を提出。 同じような被害に遭った人たちの有志がSNS上で情報提供を求めたところ、全国の370人あまりから申告がありました。 2人と同じ8月6日にわかっているだけで約9億円の現金が一斉に消えたとみられています。 SNSが入口となるため、幅広い世代に被害が広がっているSNS型投資詐欺。