「わざと失敗して信憑性を持たせ、次は必ず(利益を)出す。それで踊らされて…」SNS投資詐欺の被害男性が語る事件の経緯
RKB毎日放送
ここ数年、SNSで投資を持ちかけられ金をだまし取られる「SNS型投資詐欺」の被害が急増しています。 【写真で見る】SNS型投資詐欺 今年8月には、370人あまりの投資口座から合計9億円(被害者側まとめ)が消える事件が発生しました。 現金をだまし取られた2人の男性が語る被害に遭うまでの経緯です。 ■発端はSNS上で見つけた”投資家”アカウント 被害者Aさん「もう正直頭が真っ白になった」 被害者Bさん「どこにね、この怒りをぶつけていいかわからないし」 こう憤るのは、いずれも福岡県内で会社を営む40代の男性2人です。 2人は今年8月、SNSを使ったFX投資詐欺であわせて300万円あまりをだまし取られました。 発端は今年4月、AさんがSNS上で投資家を名乗り、FX=外国為替証拠金取引に関して投稿するアカウントを見つけたことでした。 被害者Aさん 「Xでアカウントを見つけて、その方がFXの運用をされてる。分析とかもしっかりしていたので情報を見ながら、ああしっかりしてるなと思って…」 Aさんはこのアカウントが募集していた「コピートレード」というものに参加。 指定された証券会社で口座を開設した上で、金融取引を行うアプリをダウンロードし、やり取りを始めました。 「コピートレード」とは、特定の人物が行ったFX取り引きの内容が自分の取り引きにも反映されるものです。 ■Aさんに”一定の利益”投資仲間のBさんに紹介 約50万円を投資したAさん。 投資家アカウントのコピートレードで一定の利益が出たため、FX投資仲間であるBさんにも紹介しました。 被害者Bさん 「最初それ(コピートレード)を聞いた時、本当なのっていうのがまず最初だったんですけど、証券会社がアップルストアにアプリとしてあったから、それなりの保証というか大きな会社なんだろうなという感覚で私は一緒に入りましたね」 BさんもAさんと同じコピートレードに参加し、2か月で250万円を証券会社の口座に振り込みました。 被害者Bさん 「負けないんですよ。ずっと連勝記録を達成しててですね、私たちも一応トレードをする側としてやっぱりすごいなっていう感覚で…」