京都・祇園の人気店の3代目 ラグビーを指導する熱き心!「仲間作りが大切!」
中学生のあるスポーツ指導者で、「仲間づくり」を最大のテーマに掲げる心やさしき二刀流の男性を取材しました。 祇園の人気店の名物グルメが店名と同じ壹銭洋食! 店の3代目の跡継ぎ、西口侑太郎さんです。 【声】「壹銭洋食」 西口侑太郎さん 「きょうは、すでに500枚くらい焼きました。」 多い日は、1,000枚も焼くと言うタフな3代目ですが、心やさしくスタッフからも慕われる存在です。 【声】「壹銭洋食」祇園本店 平郡伸子 店長 「本当にやさしい。 細かい所にまで気を使ってくれる。 困っていると思ったら手を差し伸べてくれる。」 店以外にも、西口さんが受け継いだものがあります。 それがラグビーです! 祖父である「壹銭洋食」の創業者、辰雄さんも、そして父の2代目・景介さんも同志社大学ラグビー部出身です。 景介さんは、大学選手権3連覇の世代で、ミスターラグビー平尾誠二さんとは同級生です。 そんな環境に生まれた西口さんは幼稚園からラグビーを始めます。 中学、高校時代は同志社、大学は帝京で選手として活躍しました。 いまは、「壹銭洋食」を切り盛りしながら、「同志社ジュニア ラグビー フットボールクラブ」で監督を務めます。 このクラブチームは、中学校の選手の受け皿になっています。 教師の「働き方改革」による影響で、学校では十分な練習ができないため、同志社中学のラグビー部のすべての選手が在籍しているのです。 選手たちは、週に1回、学校で部活を行い、それ以外の日は、クラブチームで汗を流しています。 とは言っても、勝利を追い求めるだけのラグビーを西口さんは、否定します。 忘れられない高校時代の経験があるからです。 【声】「壹銭洋食」 西口侑太郎さん 「仲間たちが、ラグビーで嫌な思いをして、退部していった。 大人になっても、その時の光景は、夢に出てくる・・・。」 教える側に立った「いま」、高校時代の経験を反面教師として、生かしています。 行き過ぎた指導の是正につながればと、2月25日「主役は選手CUP」という大会を、西口さんは開催しました。 去年に続いて行われたこの大会は、選手たちがスタメンや作戦を考え、指導者は口を出さないというルールがあります。 この日は、京都府内を中心に10チームが集まりました。 【声】同志社ジュニアラグビーフットボールクラブ 田畑佳織子さん(中学1年) Q.「主役になれますか?」 「なれます!」 はるばる静岡からやって来たチームもありました。 【声】静岡聖光学院 中学ラグビー部 樋口皇希キャプテン(2年) 「大会趣旨が、選手が主役なので、スペシャルプレーなどをどんどんチャレンジしていくのが、僕らの目標。」 大会は、総当たりのリーグ戦で争われましたが、試合の勝ち点がユニークです。 勝ったら3点、引き分け1点、負けは0点、ここまでは同じですが、試合のレフェリーが2点を持ち、「ラグビーを楽しんだ」と評価するチームへ点を与えます。 同志社ジュニアと静岡聖光学院との試合は、両チーム積極的に攻めあいますが、得点には至らず、引き分けに終わりました。 レフェリーの2点も、互いに十分ラグビーを楽しんだということで、1点ずつ分け合うことになりました。 【声】同志社ジュニアラグビーフットボールクラブ 多々見健伍キャプテン(中学2年) 「いつもより自分たちで、どんなプレーがいいか、考えることができたので楽しかった。 ピンチでも楽しめる選手になりたい。」 【声】同志社ジュニアラグビーフットボールクラブ 大前宙人 選手(中学2年) 「いつもと違うが、伸び伸びできる感じ。 上手くプレーできてよかった。」 【声】同志社ジュニアラグビーフットボールクラブ 西口侑太郎 監督 「選手たちは試合を楽しんでくれて、開催して良かった。 やはり上手くなるには、好きになること。 そして、楽しむこと。 それを忘れなければ、努力を積み重ねられ上が目指せると思う。」 Q.「ラグビーとは?」 「やはり、仲間ですね。 仲間が一番、大事やと思う。」