広島ドラゴンフライズ、10/16から挑む新たな頂[EASLグループA展望]【バスケ】
「てっぺんを取りにいく」、広島・朝山正悟HCが明言
千葉ジェッツが初代王者になってから7ヶ月。東アジアスーパーリーグ「EASL」が10月2日から開幕する。前回は日本、韓国、台湾、フィリピンのトップ8で争ったが、今回は10チームに拡大。EASL所属として香港とマカオのクラブも出場し、東アジアNo.1を競い合う。グループAに入った広島ドラゴンフライズ(B.LEAGUE優勝)がどんな相手と戦うのかを展望していく。 グループAに入ったのは、広島、韓国の水原KTソニックブーム(KBL準優勝)、台湾の桃園パウイアンパイロッツ(P.LEAGUE+準優勝)、フィリピンのサンミゲル・ビアメン(PBAガバナーズカップ優勝)、香港イースタン(香港特別行政区A1優勝)の5チーム。変則ラウンドロビン形式でグループラウンドでは6試合を戦い、ファイナル4を目指す。
日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24で琉球ゴールデンキングスを下して初優勝を果たした広島は、昨シーズンの主力のほとんどと継続契約し、上積みも期待できる編成となっている。最も注目されるのは、昨季で現役を引退し、カイル・ミリング(広島HC→群馬HC)の後を受ける朝山正悟HCの手腕だろう。 EASLについて朝山HCは「スケジュール的にはかなりタフになりますし、1シーズンの試合数や移動距離も増えるので、選手への負担についてはいろいろな部分を考えて進めていきます。せっかく国際大会を経験できるので、大きな成長につなげていかなければなりません。単なる1試合ではなく、EASLにもBリーグにも全力で向き合って、てっぺんを取りにいく。そのチャンスがあると思って向き合っていきたいです」と当然優勝を狙うと意気込んでいる。 EASLの外国籍選手登録枠は2枠。Bリーグよりも1枠少ない分、外国籍選手の負担が増えると予想される。それをどうマネージするか? 6試合のリーグ戦をBリーグのレギュラーシーズンと並行して戦い抜くためには、日本人ビッグマンの市川真人や帰化選手の河田チリジの起用法、スモールラインナップで今までとは一味違うトランジションの速いバスケを展開することも不可欠になりそうだ。 その広島が10月16日[会場:エフピコアリーナふくやま(福山市総合体育館)]と10月30日(敵地)で対戦するのが香港イースタン。今年4月にはバスケットボールチャンピオンズリーグ・アジア(以降BCLアジア)予選に出場し、ピックプレーを多用するハーフコートバスケ中心のプレーを披露した。同大会でチームを引っ張ったのは、平均16.0得点、11.2リバウンドをマークした207cmのセンター、クリス・マクラフリン。さらに高い身体能力を持つアメリカ人SFキャメロン・クラークが新加入しており、広島にとって厄介な選手になりそうだ。