広島ドラゴンフライズ、10/16から挑む新たな頂[EASLグループA展望]【バスケ】
敵地での水原KTソニックブーム戦は激戦の予感
広島の3戦目は、12月4日(敵地)の水原KTソニックブーム戦。注目したいのは韓国代表でもお馴染みのホ・フンだ。今オフKBL史上最高額と言われる7億ウォン(約7, 600万円)で契約を更新したホは、いわゆるスコアリングPG。ドライブから得点でき、シュートレンジも広く悪い体勢からでも決め切る力を持っている。また韓国代表のセンターでダブルダブルを期待できるハ・ユンギ(204cm)も警戒したい選手だ。ホはKBLのシーズンに向けて「優勝を狙える選手、スタッフが揃っている」と自信あるコメントをしている。しかし、昨季に平均25.6得点をマークしてリーグ得点王になったパリス・バス(元NBAサンズ、現中国・浙江)の流出は痛いはず。新加入のアメリカ人インサイド、ラショーン・ハモンズは開幕戦で39得点、14リバウンドの活躍を見せたが、これを継続できるか注目である。いずれにせよ、敵地での水原KT戦は激戦の予感がする。ちなみに、広島はBCLアジア2024で、水原KTを下した釜山KCCイージス(昨季のKBL王者、グループB所属)に107-77で勝利している。
そしてクリスマスゲームとなる12月25日(敵地)と2025年1月22日[会場:エフピコアリーナふくやま(福山市総合体育館)]では、桃園パウイアンパイロッツと対戦する。主軸と見られるのは昨季レギュラーシーズン1位に導き、シーズンMVPを獲得したチュン・シャン・ルー、そしてダブルダブルを期待できる元NBAホーネッツのトレベオン・グラハムの2人。しかし、レギュラーシーズンで21.9得点、13.2リバウンドをマークして最優秀外国籍選手賞を受賞したジェイソン・ウォッシュバーンは、グループBに入ったニュータイペイキングスに移籍してしまった。水原KT同様に新たな形を見出すことになるだけに、付け入る隙が十分にありそうだ。 最後に紹介するのが、2025年1月8日に広島サンプラザで対戦するサンミゲル・ビアメン。1975年設立でPBA最多となる通算1200勝を達成しているビアメンは、コミッショナーズカップでは29度の優勝を誇る。チーム最大のスターは、フィリピン代表で211cmというサイズがあるジューン・マー・ファヤルド。8度のMVP受賞を誇るレジェンドは3Pシュートこそないものの、得点、リバウンドでダブルダブルできる選手だ。特にオフェンス・リバウンドを得意とするだけに、ボックスアウトを徹底して調子に乗せたくない。さらに開幕戦で34得点の爆発を見せたアメリカ人PFのE.J.アノシケ、3Pシュートを得意とするマルシオ・ラシター、昨季のコミッショナーズカップファイナルMVPであるCJ.ペレスという有力選手がいて、経験豊富な司令塔クリス・ロスがゲームをコントロールする。警戒すべきラインナップではあるが、「平均年齢が32.5歳で最年長チームとなる」とEASLは紹介している。広島としてはテンポをコントロールしながら、ビアメンの体力を削っていきたいところだ。 「てっぺんを取りにいく」という朝山HCの言葉を実現するために、まずはグループラウンドでトップ2に入ることが条件となる。2023-24シーズン、「下剋上じゃけぇ!」を合言葉に頂点に登り詰めた広島が、Bリーグ代表としてどんな戦いを見せるのか。その戦いを注目していきたい。 EASL・広島/琉球ホームゲームチケット情報 [広島]https://hiroshimadragonflies.com/news/detail/id=19847 [琉球]https://goldenkings.jp/news/detail/id=20542