創造力育み、課題を解決 東北芸工大が学科再編の概要発表
東北芸術工科大は23日、2026年4月の実施を目指す学科再編の概要を発表した。「CG・アニメーション」「食文化デザイン」コースなどを新設し、全19学科・コースに改組する。定員は43人増の636人。時代のニーズに合わせクリエーティブな力を備え、社会課題の解決に貢献できる人材育成を推し進める。 主な変更は表の通り。映像コンテンツやビジュアル表現分野の需要の高まりを受け、デザイン工学部に「イラストレーション」「キャラクター・ゲーム」「CG・アニメーション」などのコースを新たに作る。イラストレーションとキャラクター・ゲームは、東日本では同名学科・コースはないといい、受験生の県外流出を防ぎ安定的な学生確保につなげる狙い。 「食文化デザインコース」は、再編する企画構想学科内に設ける。芸術系大学としては国内初という。山形の豊かな食文化などをデザインの視点で考えられる学生たちを育成する。 芸術学部の文化財保存修復学科と歴史遺産学科は、再編する「歴史遺産学科」に組み入れる。再編する企画構想学科は企画構想、地域デザイン、食文化デザインの3コースで構成する。
文化財保存修復学科とコミュニティデザイン学科は25年度で募集停止するが、新コース設置で、より専門的な学びを深める教育体制を構築する。学生在学中は現学科を存続させ、来年3月以降に文部科学省に変更認可申請を届け出る。