ウクライナ電力網に深刻な損傷 ロシアによる週末の一斉攻撃で
Tom Balmforth [キーウ 21日 ロイター] - ウクライナはロシア軍が前週末に行ったミサイルなどによる一斉攻撃で国内電力網が深刻な損傷を受けた。電力業界の関係者によると、民間エネルギー大手DTEKが保有する火力発電所5カ所のうち3カ所で被害が発生し、うち1カ所は今も発電が完全に停止している。 関係者によると、被害が比較的小さかった発電所2カ所は稼働を一部再開した。いずれの発電所も修理にどの程度の期間を要するかはっきりしていないという。 DTEKは2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻前には国内電力需要の4分の1を賄っていた。 ロシア軍は17日にミサイル200発余りと無人機を使いウクライナの電力網を攻撃した。ウクライナでは本格的な冬の到来で電力不足への懸念が高まっている。