ハブに気を付けよう! 緑が丘小で咬傷予防講座 先生がハブ捕獲にも挑戦 奄美大島
鹿児島県奄美市笠利町の緑が丘小学校(中村俊一校長、児童26人)で4日、毒蛇ハブの咬傷(こうしょう)予防講座があった。児童と教諭、地域住民ら約40人が参加。名瀬保健所の職員が講師となり、生きたハブを教材にハブの習性や屋外で活動する際の注意点、かまれた場合の応急処置の方法などを学んだ。 周囲を森林や畑に囲まれた同校では2年に1度講習会を実施し、児童と地域住民へ注意を呼び掛けている。この日は名瀬保健所の職員2人が講師として来校。奄美大島にすむヘビの種類と特徴や、生き物の熱に反応してかみつくハブの習性などを説明した。 名瀬保健所によると、2023年度の奄美大島のハブ咬傷者は22人。月別では5、6月と9月が最も多いという。講師はハブにかまれないために▽不用意に草むらに入らない▽肌の露出を控える▽餌となるネズミの隠れ場所を減らす▽見つけたらすぐに逃げ、大人に知らせる―と指導。毒を吸い出す器具の使い方も紹介された。 今年4月に着任した教諭2人がハブの捕獲にも挑戦。約1・8メートルの本物のハブを前に児童や住民らは悲鳴を上げ、教諭が専用の道具を使ってハブを無事にケースに戻すと会場は拍手に包まれた。 同校の6月の生活目標は「ハブに気を付けよう」。6年生の児童は「本物のハブを見て怖かった。遊ぶときに気を付ける」と話していた。