ソフトバンク打線は「1番に捕手を据えるのもアリ」OB摂津正が1番固定の問題、育成トリオ、右の大砲候補について語った
攝津正インタビュー 後編 ソフトバンク野手陣について (前編:ソフトバンクのドラ1投手は「欠点らしい欠点が見当たらない」 若手投手たちと小久保新監督への期待>>) 【写真】ミニスカ衣装も話題 ソフトバンク「ハニーズ」PayPayドーム直撃取材!16人フォトギャラリー ソフトバンクのキャンプを視察した元エース・攝津正氏にインタビュー。後編では新加入の野手や絶賛アピール中の育成トリオ、注目のルーキーなど野手陣について語った。 【1番にキャッチャーを起用する手も?】 ――新加入の山川穂高選手のことから伺います。山川選手は打線にどんな効果をもたらしそうですか? 攝津正(以下:攝津) おそらく4番を任されるんじゃないかと予想していますが、その前後に柳田悠岐選手、近藤健介選手を置くと厚みも出ますし面白いと思います。山川選手はブランクがあったので心配でしたが、キャンプではバットをよく振れていましたし、コンディションもよさそうです。 未知数なのは、同じく新加入の(アダム・)ウォーカー選手。巨人2年目だった昨シーズンは成績を落としていますし(57試合出場、打率.263、6本塁打、20打点)、同じ外野手としては中村晃選手がいる。紅白戦ではレフトの守備についていましたが、打球の処理や送球を見るとやはり不安です。DHでの起用が基本線だと思いますが、どのように起用していくのか注目ですね。 ――キャッチャーでは海野隆司選手が、紅白戦でチーム第1号の本塁打を放つなど打撃面で成長を見せています。甲斐拓也選手をはじめ、ベテランの嶺井博希選手、谷川原 健太選手との正捕手争いをどう見ていますか? 攝津 正直、甲斐選手を脅かすキャッチャーが出てこないといけません。個人的には海野選手と同い年の谷川原選手に期待しています。バッティングがよくいい打率を残せると思いますし、守備面に関しては肩が強いので盗塁も刺せます。さらに足もありますし、打って走れるキャッチャーは非常に魅力的ですよ。 最も足りない部分は、キャッチャーとしての経験値でしょうね。ピッチャーの長所を引き出すようなリードは経験を積まないと身につけられません。そのために、チームが彼にマスクをかぶせられる状況をいかに多く作れるか。それと、一軍と二軍を行き来しているようではダメだと思うので、一軍の試合に多く出られるかが重要です。今年からキャッチャー1本で勝負することになったので、正念場ですね。