【インタビュー】表舞台から姿を消したバロテッリが語る苦悩の年月…断った中国の巨額オファーと奇妙体験へとつながる失敗の連続「俺は大きく変わった」手にした最強の武器とは? | セリエA
バロテッリが手にした最強の武器
そんなバロテッリは、改めて自身のキャリアの転換点となったブレーシャ移籍前後の苦悩の時を振り返った一方、現在は、最強の武器を手にして大きな変化を遂げたと自己分析している。 「当時は、孤独で悲しく、やる気を失っていた。周囲からあまり守られているようにも感じられなかった。だが幸いにして、人生の良い時も悪い時も、家族が寄り添ってくれた。それから心理療法も助けになった。誰もがトラウマを抱えているものだからね」 「治療はかなり進んだ段階で、俺は大きく変わったように感じるよ。変わったと言っても、青色が黄色に変わったとか、そういう話ではなく、なぜ自分がこの反応をしたとか、なぜそう考えるのかを自覚することができる。自分の気持ちを把握できれば、武器になる。どんな時でも自分自身をコントロールすることができるからね」 「みんなに勧めたいくらいだ。俺はもっと早く心理療法を受けていればと後悔しているよ。俺が俺であることに変わりはない。だが自分自身を知ることができた。以前は、過小評価していたが、いまなら自分のことを知っていると言える。これは最強の武器だよ。思っていたよりも最強だ」