古河電工、25年度までにデータセンター向け売上高5割拡大
古河電工は2025年度までにデータセンター関連製品の売上高を、23年度比で5割拡大させたい考えだ。情報通信量の世界的増大などでデータセンター関連需要は拡大する見通し。情報を伝送する光ケーブルに加え、情報機器に用いる電解銅箔や放熱部材などの供給力を強め成長市場を捕捉する。 7日開催の決算説明会で森平英也社長は「好調なデータセンター関連市場は拡大傾向が継続するとみられる」とし、高まる需要への対応策などに言及した。 同社はデータセンター関連市場につながる広範な製品群を有する。情報通信ソリューション事業では細径・高密度な戦略製品ローラブルリボン光ケーブルの製造能力を、25年度までに23年度比2倍に拡充する計画。さらに光コネクタ部品のMTフェルールの能力については5倍に拡大する方針を示した。 機能製品事業ではデータセンター内に設置されるサーバーなどに使われる注力製品の高周波基板用電解銅箔の供給力を強化する。加えて放熱部材のヒートシンクについて空冷品の供給体制を整備。さらに高性能な水冷品については工場を新設して参入を図る。