しゃべって歌える演歌芸人「二山しょう」改め「風ノ翔馬」に 高砂・鹿嶋神社でヒット祈願
しゃべって歌える「演歌芸人」二山しょうさん(24)=高砂市出身=が今夏、所属していた吉本興業から独立した。新たな名前「風ノ翔馬(かぜのしょうま)」は村上ショージさんの命名。鹿嶋神社(同市阿弥陀町地徳)で新曲のヒット祈願祭に臨んだ。 【写真】新曲ヒット祈願祭で熱唱する風ノ翔馬さん 風ノ翔馬さんは2017年、高校生漫才師の全国大会で頂点に立った。プロデビューした直後、新型コロナ禍に見舞われた。漫才独特の間が取れず、21年にコンビは解消した。 「歌手であり、芸人である」という新ジャンル「演歌芸人」として歩み始めた。出ばやしとともに登場し、小話をしてから歌う。実力を買われて歌謡ショーの司会も任されるようになった。ただ、CDデビューの機会はなかった。 「自分で自由に動きたい」と独立を決意。村上ショージさんの運転手をする縁で、新たな芸名を付けてもらった。「響きがええから」といわれたものの「いまだにショージ師匠には『二山』と呼ばれる」と笑う。 デビューシングルは両A面の「青春は片道切符/哀愁の音色(おと)」で、2曲とも作詞を手がけた。「青春-」は加古川を見ながらつづり、ジャケットやポスターにも加古川の風景を入れた。「哀愁-」は路上ライブをするシンガー・ソングライターの栄五さん(22)を思いながら書いた。 今月13日にヒット祈願祭を開いた鹿嶋神社は初詣で訪れるなじみの場所。年明けには上京し、新しい事務所と業務提携する。「大好きな地元を離れ、自分を追い込んで勝負に出る」と意気込む。(中川 恵)