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競輪選手の女性が、先輩の男性選手から性被害を受けたとして、相手と選手会などに対し、損害賠償を求める訴えを１０月３０日に起こしました。 提訴後に会見した女性は、「私が世に訴えることで、今泣き寝入りしている人の背中を押すことができるかな」と、精神的に苦しい中勇気をもって提訴したと話しました。 訴状によりますと、競輪選手で３０代の女性は、一般社団法人「日本競輪選手会」の兵庫支部に所属していた２０２１年１０月、先輩で当時４０代の男性選手に大量の酒を飲まされ、ホテルで性的な行為を繰り返されるなどの被害を受けたということです。 女性はＰＴＳＤと診断され、長期間の病気欠場を余儀なくされ、先日選手会に退会届を出したということです。 女性は、以前から兵庫支部の中で地元の有力選手による支配的関係のもと、パワハラやセクハラが横行していたことも指摘。 選手会についても「セクハラやパワハラが横行している事実の把握を怠り続けた結果、事件が発生した」などとして、３０日、男性選手と選手会などを相手に、慰謝料など約２１００万円の損害賠償を求めて、神戸地裁に訴えを起こしました。