その疲労、胃腸から来る疲れかも?体調は”食べて管理”が大切です【大人の疲労悩みQ&A】
Q. 手足の冷えが取れません。冷えに良いとされる“しょうが”が苦手なので、どうしたら良いでしょうか? サービス業(42歳)
A.“シナモン”に変えましょう! しょうがが苦手なら、末端神経まで温める〝シナモン〟をとるようにしましょう。そしてもうひとつ。冷たいものや生もの、甘すぎるものの過剰摂取も控えることが大切です。中医学の視点から、冷えるものを少し減らして、体を温める食材を増やすと、バランスが良くなって冷えも緩和すると思います。例えば、体を冷やすコーヒーばかり飲んでいたら、半分は体を温める紅茶に替える。さらにお砂糖の中では体をいちばん温める黒糖とシナモンを加えれば、温め効果も倍増! 黒糖紅茶はおいしいので、作ってみたらハマるかもしれないですよ。こうやって、冷えを緩和させる手立てをたくさん増やして、手足の冷えから脱却できることを祈っております。 【写真5枚】この記事で紹介した、胃腸から来る疲れにおすすめの食材はこちらからチェック! 知っておくと便利!体を温めるもの、冷やすものリスト <体を冷やすもの> ・きゅうり ・トマト ・生クリーム ・白砂糖 ・パプリカ ・カニ ・スイカ ・なす ・豚肉 ・緑豆 ・レタス ・コーヒー <体を温めるもの> ・シナモン ・ヒハツ ・しょうが ・酢 ・玉ねぎ ・七味唐辛子 ・オリーブオイル ・にんにく ・紅茶 ・サケ ・エビ ・カボチャ ・クルミ ・ラム ・鶏肉 ・山椒 ・黒糖
Q. 疲労回復のために、積極的に摂取した方がいい栄養素を知りたいです。 会社員(47歳)
A.血を作るもの、ビタミンB1×アリシンがおすすめ まず積極的に摂取したいのは、レバーやマグロなど血液を作る赤いものと黒いものや、鉄分を摂取できる食材。血が足りていないと疲労は回復できないので、月経がある方は特に意識して、血を補うために鉄分をとることが大事です。次に、疲労回復効果があるビタミンB1。体内への吸収を高めてくれるアリシンとの組み合わせで摂取するのがベストです。豚肉とにんにくの炒めものやレバにら炒めとか。胃腸が疲れているときは、炒めものは避け、梅干しなどのクエン酸で疲労回復をサポートしましょう。梅干しはそのまま食べてもいいけれど、体調をくずしたときは茶碗蒸しにしたり、おかゆに入れたりして胃腸を休ませてください。後は鶏の胸肉に含まれるイミダペプチド。渡り鳥が長く飛べる理由を解明したエビデンスがしっかりあり、抗疲労成分がたっぷり。ヘルシーで修復効果があるため、アスリートにも人気の食材です。 血を作るものはこれ! 血液の成分となる鉄分を多く含む代表食材は、小松菜やレバー、にら、アサリ、イワシなど。マグロやカツオなど、赤い魚の血合いは疲労回復にgood。ヒジキや黒豆、黒ごまなどの黒い食材も、薬膳では血を補う食材に。 ビタミンB1×アリシン 糖質をエネルギーに変える働きがあるビタミンB1は、疲労回復にも最適。主な食材は豚肉、ウナギ、ナッツ類、大豆など。にんにくや玉ねぎに含まれるアリシンと共に摂取すると吸収力が高まり、滋養強壮効果も期待大。 これもおすすめ <鶏胸肉> 疲れを取るために必要なイミダペプチドの量200㎎を、わずか100g程度で摂取できる、疲労界のスーパーフード。ヘルシーで手軽で、リーズナブルと、いいことだらけ。 <クエン酸> 疲れたときに手軽にとれるのがクエン酸。梅干しや柑橘類、酢などに含まれる。酢は腸活や体を温める効果も。果実はカリウムや食物繊維を多く含むので、疲れやむくみにも◎。