三菱ケミカルグループ、北九州市の拠点で半導体の製造過程で使われる「石英」の生産設備を増強
化学大手の三菱ケミカルグループは、北九州市の拠点で、半導体の製造過程で使われる「石英」の生産設備を増強すると発表した。半導体市場の拡大に対応するため、生産能力を35%向上させる。2028年9月の稼働を目指す。 【表】TSMCの熊本進出効果は広く波及している…交通や不動産・金融などにも
既存設備の増強に加え、敷地内で関連施設の新設も行う。投資額は非公表。石英は、半導体の原料となるシリコン(ケイ素)の塊を製造するための耐熱容器の素材に用いられる。不純物の混入を防ぐために高純度の石英が必要で、三菱ケミカルは製造技術に強みを持つ。
三菱ケミカルは、この拠点で別の半導体材料を生産する設備の新増設も進めており、半導体産業向けの事業を強化している。