大阪府で私立高校の専願者割合が9年連続増加、公立希望は7割を切る 授業料無償化も影響
大阪府公立中学校長会は10日、第1回進路希望調査結果(11月28日現在)を発表した。府内の公立中の来春卒業見込み者は前年同期より1186人減の6万5306人。うち全日制高の進学希望者は5万8551人で全体の89・66%に及んだ。 【グラフィック】高校授業料完全無償化の仕組み 第1希望を府内私立高とする専願者の割合は、9年連続で増加。平成28年から現行の選抜制度が始まり、早期に進学先を決めたい生徒が入試日程が早い私立高を選ぶ傾向が強まっている。今回は26・22%(1万5353人)で前年より割合、人数ともに増えた。令和6年度からの高校授業料無償化も増加要因になったとみられる。 一方、府内公立高希望者は69・81%(4万875人)で7割を下回った。国立・他府県の高校は3・97%(2323人)だった。 府内公立高の全日制普通科には2万2716人が進学を希望し、倍率は1・18倍(前年同期1・21倍)だった。