「非常に難しい立場になりますが…」意外にも初受賞、神戸DF酒井高徳から滲み出る自信「周りの目も変わってくる。継続が大事」
「あまり目立つポジションではないですけど…」
Jリーグは12月5日、横浜アリーナで毎年恒例の「 Jリーグアウォーズ」を開催。DF酒井高徳が、悲願のJ1制覇を果たしたヴィッセル神戸のチームメイト、FW大迫勇也、FW武藤嘉紀、MF山口蛍と共にベストイレブンに選出された。 【PHOTO】シーズンを締めくくるJリーグアウォーズ。最優秀選手賞は得点王とダブル受賞の半端ないエース! 酒井は長らくドイツでプレーし、ハンブルクではキャプテンを務めた後、2019年夏に神戸に加入。それから5年、プロ生活をスタートしたアルビレックス新潟時代を含めてJリーグ8年目にして、意外にも初のベストイレブン入りを果たした。 経験豊富な32歳は、会見で少しホッとした様子を見せ、喜びをこう噛みしめた。 「戻ってきて5年目になりますけど、みんなとやってきた、築き上げてきたものが形になって、そのなかでみんなの支えもあって、個人的な受賞もできて、非常に嬉しく思っています。(DFは)あまり目立つポジションではないですけど、こうやってみんなと一緒に何かを勝ち取る喜びを、優勝という形で受け取れたのは嬉しいですし、自分はすごくチームを引っ張るところを意識していて、チームとして結果が出たことは、非常に大きなものになりました」 来季は追う立場から追われる立場となる。酒井は「周りから見られる目も変わってくると思う。自分たちがやってきたことをしっかり続けることが大事」と力を込め、継続と積み重ねの重要性を説く。 「これ1度だけではなくってことをしっかり証明しなければならない、非常に難しい立場になりますが、自分たちがやっている方向性を信じているので。またどういう戦い方になるかは分からないですけど、しっかりとした自分たちの姿勢を見せることが、来季はすごく大事になってくるので、そこら辺を認識したいです」 MVPと得点王も手にした大迫は、「まだまだフィジカルは鍛え上げられる。楽しみにしていてください」とさらなる爆発を約束した。そんな半端ない男と同級生の酒井もまた、成長の余地は十分にある。 光り輝く称号と誇りを胸に臨む、“ニュー神戸”の1年目に今からワクワクする。 取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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