TUBE前田亘輝「いくら夏が好きとは言ってもね…さすがに暑すぎて、もう5月から10月まで夏だよね(笑)」野外ライブをやめる時のツアータイトルは20年前から決めている⁉︎
スタジアムライブはお祭り。みんなで作るのが醍醐味
――前田さんが考える、野外のスタジアムライブならではの魅力は何ですか? 僕らが小さい頃って、親に連れられて、後楽園球場とかに野球、観に行ったりしてたんですよ。でも屋外でやってるから、雨が降ったり、寒くなってきたりもする。そういう時、親が「これ、着なさい」ってポンチョを出したりすると、「大人ってすげえな」って、子ども心に感動したんです。いつもは「うるせえな」とか思ってたけど(笑)。野外のイベントで親子の絆も深まったし、子どもの頃の林間学校とかも、自分を成長させてくれたんですよね。 ライブをやるなら野外よりドームのほうが快適だし、頭から照明もあてられて、ショーとしてはそっちのほうが濃いものを作れるんでしょうけど、そういう野外での経験値が自分たちの人生に根強く残っている。スタッフもみんなその世代ですから。そういう高齢者たちで野外ライブをやってます(笑)。 ――アーティスト側から感じる野外ライブの魅力はというと? やり終えた後の達成感は大きいですね。100考えていたことが100にはならないし、必ずトラブルが起こるんです。それも想定しながら準備して、トラブルが起きても起こらなかったように乗り切ったときは、さすが百戦錬磨のチームだと自画自賛してます。手前みそですけどね(笑)。 それに、スタッフと意識してるのは、球場でもビーチでも、TUBEのライブ後は「ほんとに昨日ライブがあったんだろうか」っていう状態に戻すこと。TUBEが来る前よりキレイになったって言われたこともあります。 ――「来た時よりも美しく」って、まさに小学校の林間学校で言われたことですね。 自分の出したゴミプラスひとつを持って帰ってもらえると嬉しいなと思っています。そういうふうに、来てくれる人と一緒にライブを作っていく感覚ですよね。年に一度、みんなで成功させる地域のお祭りと一緒。TUBEという神輿をオーディエンスも含めてみんなで担ぐ、そういう感じですね。
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