<リオ五輪速報>男子マラソン、日本の3人は惨敗、入賞もならず!
リオ五輪の最終日を飾る男子マラソンが21日、現地のリオのカーニバル会場サンボドロモを発着点に、海岸コースを3周回するコースで行われ、日本の佐々木悟(30、旭化成)、北島寿典(31、安川電機)、石川末広(36、Honda)の3選手は、極端なペースの変化に対応できず、目標としていた2大会連続の入賞を果たすことができなかった。バルセロナ五輪の森下広一の銀メダルを最後に6大会連続メダル無しとなった。 金メダルは、35キロ過ぎにトップに立ったエリウド・キプチョゲ(31、ケニア)が、スピードで押し切って2時間8分44秒で初優勝した。銀メダルは、フェイサ・リレサ(エチオピア)、銅メダルはゲーリン・ラップ(米国)。 佐々木は16位で、2時間13分57秒、日本選手として最高齢参加となった石川は36位でゴールした。北島は94位と大きく遅れた。 また帰化してカンボジア代表として初出場したタレントの猫ひろし(38、エントリー名は滝崎邦明)は、最下位争いをする苦しいレースとなった。 天候は雨。気温は24度だが、湿度は83パーセントと高い。マラソンを走るコンディションとしては、決して最良ではない。左アキレス腱を痛めて調整に失敗した北島は、3キロ地点を通過する前にもう先頭集団から遅れた。先頭の大集団は、5キロを15分31秒で通過。ペースはスローだ。 10キロの通過も31分08秒でペースは変わらない。石川は先頭集団の好位置につけていて、優勝の大本命、今季ロンドンマラソンで世界歴代2位となる2時間3分5秒を叩き出しているエリウド・キプチョゲ(ケニア)もトップを伺う位置だ。 12キロ過ぎで、ツールデ・エスティファノス(エリトリア)が一度前へ出るが、再び吸収され、30人以上の先頭集団は崩れない。佐々木も、その大集団の中をキープしている。15キロの通過も46分53秒。キプチョゲが、先頭に出たが、2時間3分、4分台の持ちタイムを持つランナーからすれば、まだペースは遅い。ハーフは、ウェスリー・コリル(ケニア)がトップで1時間5分55秒。このまま2時間11分がゴールタイムなら日本勢も勝負になるが、虎視眈々と先頭集団は、仕掛けるタイミングをうかがっている。