台湾の漁船 金門島周辺で中国海警局に拿捕される
台湾が実効支配する金門島周辺で、台湾の漁船が中国海警局に捕らえられ、中国側に連行されたことが分かりました。台湾側は、速やかに釈放するよう呼びかけています。 台湾の海上保安庁にあたる海巡署によりますと、日本時間の2日午後9時すぎ、台湾が実効支配する金門島周辺の海域で、台湾の漁船に中国海警局の船2隻が接近し、立ち入り検査を行いました。 台湾の海巡署の船が現場に向かい漁船の釈放を求めましたが、中国海警局の大型船に阻まれ、台湾の漁船は中国側へ連れていかれたということです。 台湾メディアによりますと、漁船には外国籍を含む6人が乗船していて、連行されたのは金門島に近い中国側の福建省の軍港だということです。 周辺海域では今年2月、台湾当局の取り締まりから逃れようとしていた中国の漁船が転覆し、2人が死亡しました。事故の後、中国海警局の船が「パトロール」などと称して航行を常態化させるなど、圧力を強めています。