季節のおつまみ!鴨のコンフィの炊き込みごはん
Series|平野由希子の季節のおつまみ
料理研究家平野由希子が自宅で晩酌する女性におすすめな、手軽に作れる季節のおつまみのレシピや、お酒を美味しく飲む豆知識を綴る。 【写真】クミンと一緒に南仏のカブルスピーヌという小さな村へ。
クミンと一緒に旅に行ってきました。ターキッシュ エアラインズでイスタンブール経由、南仏のカブルスピーヌという小さな村へ。オクシタニー地方というところに位置し、カスレや鴨、フォアグラ、ラングドックワインなどが名産の場所です。 3週間ほどの滞在で、ワイナリーやレストランにもいろいろ行きましたが、地元の素材を使って料理三昧。採れたての野菜やきのこ、季節のフルーツ、ジビエ、鴨、羊肉......。食べて作って飲んでの日々でした。 今回のレシピは鴨のコンフィを使った炊き込みごはん。フランスではこんがりと焼いて、じゃがいもを付け合わせにしますが、日本で作るのならば、とアレンジレシピを考えました。作り方は驚くほど簡単で、鴨のコンフィを脂ごと一緒に入れて炊き込むだけ。台湾料理に鵝油飯(ガチョウ脂ごはん)というB級グルメがあるのですが、それにちょっとインスパイアされたものでもあります。フランス料理というよりは、アジアっぽい仕上がり。鴨のコンフィは業務用スーパーでも買えるので、気軽にトライできるはずです。
鴨のコンフィごはん
<材料 2~3人分> 米 2合 鴨のコンフィ 1袋 酒、醤油 各大さじ1 塩、こしょう 少々 1. 米は洗って、ざるにあけて30分置く。 2. 炊飯器、または鍋に1の米、2合分の水分量から、調味料とその分量を引いた量の水を入れる。鴨のコンフィを脂ごと入れ、塩、こしょうをふる。 3. 普通に炊飯をし、蒸らした後に肉をほぐす。
平野由希子
フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。 instagramは@8yukiko76hirano 料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com 愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir