岸田総理の「トップ・プライオリティ」は日本経済ではなく、「9月の総裁選を乗り切るため」の方策
岸田総理の「トップ・プライオリティ」は日本経済ではなく、9月の総裁選を乗り切るためにはどうすればいいのか
飯田)海外投資家からすると割安感もあり、日本は周りから見ても安定しているため、「ここにお金を置いておくか」という部分もあるのでしょうか? 須田)お買い得です。日本株は安いのですから、株式マーケットへ大量にお金が流れ込みます。外貨を円に換えた際も非常に増えるわけですからね。 飯田)財政健全派のプレーヤーの名前も出てきましたが、岸田総理はどうしたいのでしょうか? 須田)その辺りが見通せません。 飯田)岸田総理は明言しませんよね。 須田)そこは政治ですので。岸田さんにとっては日本の景気や経済よりも、「9月の総裁選を乗り切るためにどう動くべきか」がトップ・プライオリティなのです。 飯田)自分の再選戦略が大事で、その邪魔をしなければいい。 須田)財政健全化推進本部の最高顧問に麻生太郎さんが就いて、睨みをきかせています。そこと組んだ方がいいのか、それとも積極財政に向かった方がいいのか、その辺りを考えているのだと思います。 飯田)岸田政権の支持率が下がっています。普通は経済が上がれば支持率も上がるのですが、その辺りは期待していないのでしょうか? 須田)そちらの方が近道だと思うのですけれどね。