「あの子は虹の橋の見守り猫になった」 末期の慢性腎不全から驚きの回復も…21歳で逝去した愛猫を描き続けるイラストレーター
21年間の思い出と共に虹の橋へ
死の淵から生還した麦次郎くんは自宅で皮下点滴をしながら、7年間元気に生活。しかし、21歳の誕生日を迎えた頃、慢性腎不全の進行と脾臓の腫瘍が判明しました。 そこで、梶原さんは麦次郎くんと二人三脚で闘病。1日でも長く生きてほしいと願い続けました。 そんな深い愛を感じつつ、2017年8月16日の早朝、麦次郎くんは天国へ。21歳3カ月と大往生でした。 「最期は眼球が痙攣したように動いたり揺れたりして少し辛そうでしたが、薬が効き、割と穏やかにお別れできました。私と夫はナデナデし、讃えて見送りました」 やり切れたし、麦も応えてくれた。だから、苦しみや後悔はない。そう思えたものの、麦次郎くんがそばにいない生活は寂しいものでした。 「でも、私に持病が発覚した時、夢に現れて『ぼくがまもるからだいじょうぶ』と言ってくれました。私はなぜか、ああ…やっぱり平仮名で喋るんだとおかしくなりました」 夢を介して麦次郎くんと繋がれた梶原さんは、「あの子は見守り猫として虹の橋で生きていくことを選んだんだ」と納得し、少しずつ寂しさに折り合いをつけられるようになったそう。 「麦は本当に守ってくれているみたいで、特に生活を変えていないのに7年間、病気の進行がありません」 そう話す梶原さんは生前だけでなく、今も麦次郎くんをモデルにしたイラストを多数制作しています。 2024年12月1日(日)からは寒い季節に温かい気持ちになれる作品を集めた個展「Winter Party!」を開催。Xやインスタグラムに投稿されている、虹の橋で楽しく働く麦くんのイラストや添えられた文章は、ペットロス経験者の心に染みます。 「亡くなった子は着替えて帰ってくるためにお洋服を選んでいる最中かもしれないし、他の子たちのお世話係として活躍しているかもしれない。いずれにしても楽しく暮らしながら、私たちを見守ってくれているはずです」 だから、どんな形になるかは分からないけれど、再会できる日を楽しみにして暮らしていきたい。そう語る梶原さんの猫愛に触れると、亡き愛猫をどう愛し続けていこうかと考えさせられもします。 ▽個展「Winter Party!」 開催期間:2024年12月1日(日)~12月8日(日) 開催場所:東京都世田谷区梅丘1-44-10 ギャラリー来舎 梅猫庵 開催時間:11:00~18:00(最終日16:00) 休廊日:会期中はなし 入場料:無料 <作家在廊予定> 12月1日…11:00~18:00 12月2日~12月7日…12:00~17:00 12月8日…11:00~16:00 (愛玩動物飼養管理士・古川 諭香)
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