ダルビッシュを狙うカブスの地元メディアが福留孝介との獲得交渉背景を比較
「その後に明らかになったが、福留はイチローと松井を足して2で割ったような選手ではなく、シカゴは、夏の五輪も招致できなかった。福留の2008年の平凡なデビューの後には、騒ぎの声は急速にしぼみ、福留フィーバーは消えてしまった」と、辛らつに批判。 「福留は守備は良いが打撃がさえない選手だった。ドジャースに敗れた2008年のナ・リーグ地区シリーズの第3戦では、ピネラ監督は彼をベンチに置いた」と続けた。 ちなみに福留の1年目は、4月に鮮烈なデビューを果たしてオールスターにファン投票で選出されたが、対策を練られてから徐々に失速。150試合に出場、打率・257、10本塁打、58打点の数字で終わっていた。 また記事では、ダルビッシュへの条件として、エースのジョン・レスターが結んでいる6年1億5500万ドル(約171億円)相当にオプトアウトの権利のついたものになると推測。 ダルビッシュが、2017年にレンジャースとドジャースで10勝12敗防御率3.86の数字を残し、ナ・リーグ優勝決定戦では、カブス相手に勝利投手となったことを紹介。ワールドシリーズでは、球種を読まれて炎上したが、「それは修正可能でカブスは憂慮していない」と続け、「2012年の大リーグ移籍以来、4度オールスターに選ばれた投球を見せれば問題にならないだろう」と評価した。 今回のダルビッシュと福留の比較記事は、「10年前の福留とは違い、ダルビッシュは大リーグですでに実力を証明し知られた選手だ。彼は、双肩に街(の期待)を背負うこともなく、また、もしカブスがワールドシリーズに出場する力になれば、彼自身にもリベンジのチャンスがやってくることになる」と、ダルビッシュを持ち上げて締められている。ダルビッシュ獲得に対する批判要素を少しでも消し去るための記事だったのかもしれないが、福留にしてみれば、いまさらの昔話をぶり返されて、いい迷惑かもしれない。