2人の“恋の壁”はどうしたら超えられる?映画『きみといた世界』中川可菜×保﨑麗の素顔と恋愛観
気づいたらそこは異世界で、たった2人きり。助かる方法はどちらか1人を選ぶこと、もしくは心をひとつにすること。 12月14日(土)より池袋シネマ・ロサにて2週間限定公開される映画『きみといた世界』は、そんな序章から始まる青春×SF×ラブストーリー。異世界に迷い込んだ吉川碧衣と水野卓は、現れた管理人から2人一緒に元の世界に戻る唯一の方法を告げられる。それが両思いになることだと知り奮闘する卓と、過去の恋人の幻影に惑わされる碧衣。少しずつ距離を縮めていく2人が、美しい映像とともに描かれていく。 卓役の高橋改とともにダブル主演で碧衣を演じるのは中川可菜。そして現実世界での碧衣の親友・理奈役には保﨑麗。モデルやCM出演などマルチに活動しながら、本作への出演をオーディションで射止めた2人の本音の恋愛観に迫った。 【撮り下ろし多数】映画『きみといた世界』で親友役を演じ、俳優やモデルとしてマルチに活動する中川可菜と保﨑麗
もしも2人中1人しか助からないと言われたら
──まずは中川さん、今回主人公の碧衣を演じるにあたりどんなことを意識しましたか? 中川:碧衣は常に笑顔ではなくて、 感情が見えないところが割と多いなと思ったので、その落ち着いた感じを丁寧に演じました。テンションとかも急に上がるわけではなく、最初の方はあまり感情を出さず、心を開いていくところや笑顔、不安な表情も徐々に出すっていうふうにしました。 ──言う通り碧衣は人気者だけど少し影がある役でしたが、中川さんご自身と近いと思う部分はありますか? 中川:高校生時代、私は学級委員をやっていたんですけど、優等生キャラなところとかは当時の私にすごく似ています。碧衣は正義感が強くて、暗い過去があるからこそ、それを隠すためにみんなに笑顔でいたりすると思うんですけど、私も高校時代はただみんなと仲良くなりたかったんですよね。喋らないまま卒業しちゃうとかもったいないなと思って。別に暗い過去とかはないんですけど(笑)。 ──保﨑さんは完成した映画をご覧になってどう思われましたか? 保﨑:私はずっと現実世界にいる人の役で、台本の文面でしか中川さんが演じる碧衣たちが行く異世界を見てなかったので、映像化された時の感動がすごいありました。台本上だと「謎の生命」とか書いてあったりしていたので、自分の中で想像がちょっと湧きづらくて。映像化した時にこんな感じになってるんだって感心したのと、CGもすごい入り組んでたのですごいなって。撮影から2年半越しにやっと見れて感動しました。 ──え、 撮影は2年半前だったんですか? 中川:2022年の3月に撮影しました。だからさっきも別の取材の時に(映画は)やっぱりお若いですね、って言われました(笑)。 ──全然思わなかったです(笑)。むしろ中川さんは影がある役柄だったので、インタビューでハキハキ喋ってくれるのかなって心配で。 中川:それも言われました(笑)。全然逆のタイプだと思います。関西人で、会話のテンポとかすごい速いので、そこを出さないようにしたのが役作りで頑張ったところです。 ──安心しました。映画に絡めた質問で、劇中では異世界に迷い込んだ水野くんと碧衣が、まず2人のうち1人助かる方を選べという選択を迫られます。お2人がもし同じシチュエーションになったらどうしますか? 保﨑:私はその相手と全力で戦います(笑)。 2人のうち1人しか助からないんだったら、それをかけてサバイバルします。 中川:私は真逆で、その時の流れに任せます。受け入れます。運良く私が助かる可能性もありますし、相手が頑張りすぎてドジをしちゃう可能性もあると思いますし。 ──でも、映画みたいに2人で話し合って決めろって言われるんですよ? 中川:現実世界に戻ってやり残したこととか、やりたいことが明確にあるならどうぞって言います。 保﨑:私は話し合いだけだったら、自分が出た時のメリットをめっちゃ言うかもしれない(笑)。 ──本当に真逆だ(笑)。そもそもお2人はその状況で冷静でいられると思いますか? 保﨑:たぶん冷静ではいれる気がします。そこは謎の自信があります。で、説得してどうにか(笑)。 中川:私は時の流れに任せて、もし自分が死ぬってなったら普通に受け入れると思います。 保﨑:すごい(笑)。