斎藤前知事「応援してくれる方がSNSを通じて広がる」110万票あまりを獲得し再選 県民からは「何が本当で何がうそなのかが分からなく…」の声も【兵庫県知事選】
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11月17日投開票された兵庫県知事選。当選から一夜明け、11月18日、斎藤元彦前兵庫県知事が会見にのぞみました。 (斎藤元彦氏)「少しまだ実感が湧かない面もあります。多くの県民のみなさんのご支援を得て、きのう当選させていただいたということです」 今後の県政運営については… (斎藤元彦氏)「県議会と県職員のみなさんとの関係をもう一度しっかり前に進めていくことがすごく大事だと思います。再び兵庫県知事として就任させていただきますので、民意を受けた立場でありますから、県職員のみなさんは知事部局としてしっかり一緒にやっていくということが地方公務員としての責務」 斎藤前知事が県議会で不信任決議を可決され失職したことに伴い行われた今回の選挙。当初、劣勢と言われていた斎藤さんですが、ふたを開けてみれば110万票あまりを獲得し、新人6人を破り、再選を果たしました。 (斎藤元彦氏)「逆風からのスタートでした。一時期はどうなるかと思ったこともあります」 斎藤氏が勝因にあげたのは“SNSの広がり”でした。 (斎藤元彦氏)「SNSを通じた選挙戦をご支援をいただきながら広げさせていただいた。見ていただいている方がこんなにたくさんおられるんだと。応援してくれる方がSNSを通じて広がるんだと。SNSのプラスの面をすごく感じたところです」 一方、前尼崎市長の稲村和美さんは敗れたものの、97万余りの票を得ました。 (稲村和美氏)「何に負けたというのは、現時点ではなかなか私のなかでも整理がついていないというのが率直なところです。斎藤陣営の(SNSを活用した)選挙のしかたが望ましいものだとは感じなかった。何を信じるのか、どのような情報に基づいて投票行動を決めるのかということについて、正直課題が残った選挙選ではあったのではないかと」 SNSの広がりを受けてさまざまな情報が有権者の元に届くようなった今回の選挙。11月18日の朝、兵庫県民に話を聞きました。 (50代)「斎藤さんの当選は少し残念な気がします。職員の方も亡くなられていますので、その点についてきっちり説明されていませんでした。あらゆる新聞とかニュースとか見ていたんですが、SNSはいろんな情報がありすぎたので見ていなかったですね」 (20代)「何かあったから不信任になったと思っているので。なのにSNSとかでは、もうなかったことにされていたりとか。どっちが本当なのだろうって。火のない所に煙はたたないんじゃないかと思っちゃう自分もいる」 (70代)「うそも100回言えば本当になるという言葉がありますけど、何が本当で何がうそなのかが分からなくなっているんですよ。何を基準に信じて判断して投票していいのか分からなくなる。ちょっと怖い。そこは怖いと思います」 (50代)「(斎藤氏が)当選して良かったと思っています。最初、みなさん悪く言ってましたけど、いまは県民がちゃんと応援してくれるんだから、ちゃんと県民が納得いくような知事になってほしい」 (60代)「ぼくもはじめ『なんとひどい人だ』と思っていたんですよ、斎藤さんを。でも、そのあといろいろ情報がでてきて。これなんで報道しないんだろうなって、メディアがね。そこに疑問があって。今回はとりあえずちゃんと報道しているSNSのほうに流れた」
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