【曲線美を愛でるダイニングチェア】「名作」と呼ばれる美しき椅子をわが家へ
美しい造形美に、快適な座り心地......。たった一脚でも、住まいを洗練の空間へと昇華させてくれる「名作」と呼ばれる美しき椅子。今回は、背もたれの美しいカーブや、曲線的なフォルムで、空間にアクセントを添えてくれるダイニングチェアの名作を厳選紹介 【写真】曲線美を愛でるダイニングチェア5選
ノーマン・チャーナーの“チャーナーチェア”
独創的なフォルムが魅力的な「ノーマン・チャーナー アームチェア」。1958年にアメリカ人デザイナー、ノーマン・チャーナーが発表したもので、ドイツの「ヴィトラ デザイン ミュージアム」をはじめ、世界中の展覧会で紹介されるなど、ミッドセンチュリー期の家具デザインを象徴する存在として知られている。 そのアイコニックなフォルムは、当時革新的だったプライウッド(成形合板)と無垢の曲木技術を融合させることで実現。華奢なくびれを持つ独創的なシェルに、大きく弧を描くようにカーブした曲木のアームと、大胆で美しい造形と堅牢な構造は、今なお見る人を魅了する。ミッドセンチュリーのアイコンチェアで遊び心を添えるように、ダイニングをコーディネートして楽しみたい。
「ノーマン・チャーナー アームチェア」¥352,000/ザ・コンランショップ ザ・コンランショップ https://www.conranshop.jp/
エリック・グンナール・アスプルンドの「ヨーテボリ,1」
曲線的なフォルムにより、シンプルながら温かみを感じる「ヨーテボリ,1」。デザインを手掛けたのは、ストックホルムにある世界遺産「森の墓地(スクーグシュルコゴーデン)」の設計に携わったほか、「スカンディア・シネマ」や「ストックホルム市立図書館」など、北欧を代表する近代建築を設計したスウェーデンの建築家、エリック・グンナール・アスプルンド。 1937年にアスプルンドが完成させた、ヨーテボリ庁舎の裁判所のためにデザインした椅子で、優雅なアーチ状の背もたれと、緩やかにカーブした脚が特徴。その構造からトーネット社の「No.214」に影響を受けたとされているが、背もたれのアーチ部分は曲木ではなく、曲げたスチールで構成。上からポリウレタンフォームで包みレザーを被せているため、ほどよいクッション性が備わり、寄りかかった際には体を心地よく支えてくれる。アッシュ材のフレームはナチュラル仕上げかブラック塗装からセレクト可能。張り時も豊富な素材やカラーから選ぶことができる。
「ヨーテボリ,1」¥396,000~/カッシーナ カッシーナ・イクスシー 青山本店 TEL. 03-5474-9001 BY EMI ARITA