「簡単なお仕事」と甘い言葉…大学で“闇バイト防止講習” 警察官が具体的な募集手口を紹介し注意呼びかけ
富山テレビ放送
全国で相次ぐ「闇バイト」を通じた事件。 県内でも、闇バイトに応募し、特殊詐欺に関わった18歳の男が逮捕されるなど、犯罪が忍び寄っています。 こうした状況を受け、富山市で、手口を知ることで防止につなげる講習が開かれました。講習の対象は大学生です。 富山市の富山国際大学。 1年生50人を前に、警察官が紹介したのは、「闇バイト」募集の具体的な手口でした。 闇バイト防止講習を考えたのは、富山南警察署。管内に大学があることから、注意喚起で、開きました。 「書類を回収する仕事なんですけど、1件につき2.5万円」 「2万5千円ですか?」 「はい・・・」 講習では、犯罪に見せかけないよう「単発」「簡単なお仕事」などといった甘い言葉を使い、犯罪に関わらせる手口が紹介されました。 そして、警察官が特に注意を呼びかけたのが、「秘匿性の高い通信アプリでのやり取り」と、「本人証明書の画像の要求」で、犯罪に巻き込まれやすい環境が回りにあることでした。 *参加した学生は 「闇バイトが身近にある犯罪だと分かった」 「仕送りだけじゃたりないこともある。興味本位で連絡してしまうこともあるので、自分の心をコントロールしたい」 首都圏を中心に闇バイトで集められた若者らによる強盗事件が相次いでいますが、県内では、高齢者からキャッシュカードを盗んだ疑いで逮捕された東京都の18歳の男や通帳を騙しとった疑いで逮捕された富山市の36歳の女が「闇バイトに応募した」と話し警察が捜査しています。 *富山南警察署生活安全課 西野拓郎課長 「少しでも怪しいと思ったら入らないこと。万が一(闇バイトに)関わってしまったら、警察や家族に相談してほしい」 富山南署では、今月25日にも、富山国際大学で講習を開くことにしています。
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