【水窪16棟火災】自宅に放火の被告の男(89)起訴内容認める「家族に見捨てられて苦しかった」
2023年10月、浜松市天竜区水窪町で住宅など16棟を焼いた火事で、自宅に放火した罪に問われている男の初公判が開かれ男は起訴内容を認めました。 住所不定・無職の被告(89)は、2023年10月、浜松市天竜区水窪町で自殺しようと考えて自宅を放火し、近隣の住宅など5棟を全焼させた現住建造物等放火の罪に問われています。この火事では合わせて16棟が燃えました。 26日、裁判員裁判の初公判が開かれ、被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた上で、「家族に見捨てられて苦しかった」と述べました。 冒頭陳述で検察側は「けがをさせたことで妻に出ていかれ、寂しい思いを家族にわからせようと思い放火した、との動機は身勝手」と指摘しました。 一方、弁護側は「孤立を深め、生きる意味を失ったことが犯行の動機」で「被害者全員が厳罰を求めているわけではない」として寛大な判決を求めました。 判決は9月5日に言い渡されます。