逆転女王戴冠への条件は? 山下美夢有は「結果的にそうなれば」
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前(16日)◇マスターズGC(兵庫)◇6506yd(パー72) 【画像】国内プロデビュー戦で馬場咲希が涙… 7度の2位を経て、前週「富士通レディース」で今季初優勝を手にした山下美夢有に浮かれた様子はなかった。 「少し焦りはありましたし、ホッとした部分はあります。2位と1位は違うことがあらためてわかって、(一生懸命)やってきて良かったと思います。たくさんの方からメッセージをいただいて、たくさんの方に応援してもらっているとあらためてわかりました」。しかし、同時に“あらためて”口にするのは、やはり自身のゴルフの内容への不満だ。 「ショットで修正しないといけない部分はありますし、そこをやっていかないと」。課題は新たなものではなく、スイング、リズム、距離感などに感じる「モヤモヤ感」だという。 3年連続の年間女王戴冠へ。メルセデスランキング1位の竹田麗央と2位の自分の差は、今季初優勝で704.15ptから541.4ptに縮まった。それでも、優勝による獲得ポイントが今週のような4日間大会で300pt、3日間大会で200pt、最終戦の国内メジャー「JLPGAツアー選手権リコーカップ」で400ptということを踏まえれば、残り6戦で2勝以上はしたいところ。依然大差に変わりはない。 大阪出身の山下にとっての地元、関西開催の本大会は21年、22年が予選落ち、昨年が2位。逆転女王戴冠には「出る試合は(全部)優勝を目指しているので、結果的にそうなれば」と言いつつ「関西で優勝したい思いはあります。どこコースでもショットが安定していれば、上位には食い込めると思っています」。予選2日間は、来季の参戦を目指す米ツアーの大先輩・畑岡奈紗、岩井明愛と同組。求道者のように内容を求めながら、2週連続優勝に挑んでいく。(兵庫県三木市/加藤裕一)