先祖の霊迎える 奄美各地で旧盆入り
旧盆の入り(旧暦7月13日)に当たる16日、鹿児島県の奄美各地では墓石を洗い清め、花を供えたり、線香を上げたりする家族連れらの姿が見られた。墓参りに訪れた人々はちょうちんのろうそくに火をともし、先祖の霊を迎え、自宅に導いた。 今年の旧盆は16~18日。奄美は旧暦で盆行事を行う地域が多く、旧盆の3日間は先祖と共に自宅で過ごす。奄美市名瀬の永田墓地では午前中から、花やちょうちん、線香、バケツなどを手に多くの人が訪れた。 関東在住の家族と一緒に訪れ、孫に迎えの作法などを伝えていた名瀬の60代の女性は「(孫らと)一緒に来ることができてよかった。家ではお仏壇にご飯やみそ汁、島料理、果物などをささげてお迎えする。家族みんなが健康で笑顔にあふれるようあの世で守ってくださいと伝えたい」と話した。 永田墓地沿いの市道は「送り」の18日、交通規制が敷かれる。午後3時から同7時まで、車は全面通行止めとなる。