川島海荷、独立後に変化した意識「今までと違う景色を」 心機一転で迎えた節目の30歳
仕事の合間に海外へ「旅行するために働いている」
――昨年末に独立、30歳を迎えて過ごした1年はいかがでしたか。 「とてもいい環境でお仕事をさせてもらっているなと感じました。前の事務所からは離れてしまいましたが、たまに心配して連絡をくださることもあります。今はいろんなジャンルの仕事にも挑戦できていて、すごく恵まれているし、もっと頑張らなきゃいけないなと感じています。今までとは違う景色を見られたらいいなと思いますし、日々進化していきたいです」 ――なぜ独立を決断されたのでしょうか。 「年齢的なタイミングが大きかったです。12歳から事務所に守ってもらいながら、ここまで続けてきました。でもふとした時に、『私は社会を知らないんだ』とちょっと怖くなってしまったんです。『これをやりたい』という欲も段々と減ってきて、それは良くないなって。自分を客観的に見てみたいとも思い、『何かを変えるためには一度外に出てみないと』と考えました。 事務所の方に相談したら、『ここまで頑張っていろんな経験もしてきたし、また新しい挑戦かもね』と背中を押してくださいました。年齢を重ねるとどんどん腰が重くなって、若い頃のような行動力がなくなってしまうなと思い、決断しました」 ――独立されてご自身で動くことも増えたのではないでしょうか。 「経理などの事務的な作業は増えました。現場にも自分で行くので、入り時間や場所を間違えてしまったり……。本当に忘れん坊なんです(笑)。自分の車で現場に行く時も道の混み具合を見誤ったり、今までいかにいろんな人に頼って生きてきたかを実感しています」 ――新しいことばかりの1年でしたね。 「大変だけど楽しいです。頑張った分、達成感もあります。今までは事務所に頼りっぱなしにしていた、お仕事を次につなげていく部分の責任感もあるので、『やってやるぞ!』と気合いが入ります」 ――プライベートと仕事のバランスにも変化はありましたか。 「仕事中心は変わりませんが、スケジュールも詰め詰めではないので、マイペースに働けているのかなと思います。旅行が大好きなので、お仕事の合間に海外旅行したり、楽しめています」 ――過去には世界一周をしてみたいとも発言されていましたね。 「旅行するために働いているみたいなところがあります(笑)。自分が知らない世界をたくさん見て、感じてみたいです。『来年はどこ行こうかな』ともう考えています。日本と真逆のような場所に行きたいですね。いつもスケジュールに突然、『ここは海外に行きます』と勝手に書き込んでマネジャーさんを驚かせているので、今回はちゃんと計画的に行きたいです」 ――役者としての今後のビジョンはございますか。 「私はこの仕事以外できないと思います。他に向いている仕事があるのかと考えたこともありましたが、周りの人に聞いても『無理じゃない?』って(笑)。なので、他の仕事はできないという結論にたどり着きました。役者は刺激的な仕事で、これに勝るものはないなと感じます。セリフを覚えられる記憶力がある限りは続けていたいです」
中村彰洋