なぜ獲ったの…。鹿島アントラーズ、謎すぎた歴代外国人選手6人。不発に終わった世界最高峰のFWも
DF:ファボン(ブラジル) 生年月日:1976年6月15日 在籍期間:2007年 Jリーグ成績:12試合2得点 2006年に鹿島アントラーズを率いたパウロ・アウトゥオリ監督は1年で退任したが、その縁で2007年にやってきたのが、同監督が率いたサンパウロで2005年にトヨタカップ(現・FIFAクラブワールドカップ)でリバプールに勝利してクラブ世界一になったファボンだ。 ファボンは187cmの長身センターバックで、フィジカルで相手を跳ね返す対人能力に優れた選手だ。しかし、2007シーズンのJ1第2節のガンバ大阪戦で一発退場となってしまう。第4節のヴィッセル神戸戦では、長い距離のFKを強烈に直接叩き込んで衝撃を与えたが、その後は負傷離脱もあり、うまくいかなかった。 このFK弾だけでも規格外のパワーを持ったセンターバックであることは明らかだったが、チームが9連勝を飾ったシーズン終盤は一切出番がなく、リーグ戦終了とともにブラジルに帰国。鹿島とは2年契約を結んでいたが、オフにサントスへの完全移籍が決まり、1年限りで鹿島を去った。
FW:エレケ(ナイジェリア) 生年月日:1996年3月5日 在籍期間:2022年8月~2023年12月 Jリーグ成績:6試合1得点 ナイジェリア人のエレケは、2022年夏に加入したFWだが、1年半の在籍で1得点というさみしい結果に終わった。 エレケは、スイスのルツェルンに在籍した2018/19シーズンにリーグ戦で13得点5アシストを記録するなど活躍してきた。ただ、2020年に150万ユーロ(約2億1000万円)の移籍金で加入したベルギーのベールスホットではなかなか活躍できず、2022シーズン途中に鹿島に加わっている。 身長190cm・体重88kgの大型センターフォワードで注目を集めたが、蓋を開けてみると、前線で身体を張るというより、相手守備陣とのコンタクトを嫌ってサイドに流れることが多く、すぐに疑問符が付き始めた。ハードワークで守備に貢献するタイプでもなく、起用されなくなっている。 2023シーズンはほとんど出番がなかったものの、第28節のガンバ大阪戦で途中出場すると、鈴木優磨のパスを受けて完全にフリーで抜け出したエレケは、何を思ったのかペナルティーエリア手前からダイレクトボレーを選択し、しかもミートせず枠外という悲惨なフィニッシュに。以降、ピッチに立つことはなかった。
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